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Deguchi

ブラウザカンファレンス レポート

by Deguchi on

先日、株式会社ヤフーさまで行われた『ブラウザカンファレンス』に参加しました。
HTML5をメインとした「オープニングセッション」と「パネルディスカッション」です。
約2時間、あっという間でしたが、色々と面白い話が聞けました。

ブラウザカンファレンス2010 … 技術評論社
http://gihyo.jp/event/2010/browserconf

オープニングセッション「HTML5時代におけるYahoo! JAPANの考え方」

Yahoo! JAPANでは、スマートフォンサイトを中心にHTML5を取り入れているよう。
スマートフォン版のYahoo! JAPANは、iPhoneやAndroidからhttp://ipn.yahoo.co.jp/へアクセス!

なかでも、Yahoo! ファイナンスについては、チャート部分にcanvasを利用するなど、積極的なHTML5利用を見ることが出来る。

パネルディスカッション「ブラウザベンダーに聞く HTML5対応の本音と未来」

各ブラウザベンダーがそろってのパネルディスカッション。面白くないわけがない。

左から技術評論社 稲尾氏、ピクセルグリッド 外村氏、Opera ダニエル氏、Microsoft 春日井氏、Google 北村氏

以下、パネルディスカッションは、質問に対して、各ベンダーさまが回答する形式でしたので、Q&A形式で掲載します。
また、HTML5GOGOは、HTML5に関するブログですので、HTML5に関する部分のみ抜粋しました。

Q.仕様実装の策定方法は?

Mozilla
ユーザーの意見が優先。もしくはコードをcontribute(投稿)すれば。
bugzillaにあげて頂いたものを優先で対応する。
Opera
ユーザーとお客様(任天堂、au など)がいる。
お客様の声を最優先に対応を行う。
Microsoft
W3Cの仕様に準拠するのが基本。WebSocketsを実装していないのはHTML5の仕様から外れた為。
Google
ユーザー(デベロッパー)のニーズや、パフォーマンスがどれくらい良くなるか、HTML5仕様策定に関わっている人たちのconsensus(合意)が得られているか

Q.実装にかかる時間は?

Mozilla
モノによるけど、(ある程度使えるようになるまで)3~4ヶ月、モノによっては1ヶ月
Opera
完璧なものを実装するには、数カ月は必要。
Microsoft
IEは社会インフラになっているので、変えることを好まないユーザが多い。簡単には変えられない。他のブラウザに比べると、期間は長い。
Google
実装に必要な時間はまちまち。WebSocketsについては、仕様がコロコロ変わっている。

Q.実装の優先度を決める基準は?

Mozilla
自分たちが主要に進めている部分が優先だと思う。
Opera
いろいろなデバイスへ移植出来るかどうか
Microsoft
IE6については、早くバージョンアップを。
Google
今は、WEBページから、WEBアプリケーションに変わる過程なので、WEBアプリケーションとして実装に役立つものを実装

Q.video、audioなどのコーデックはどのように対応するのか?

Mozilla
WebMをサポート。
W3Cに入る条件は、ロイヤルティーフリーかどうか。
H.264はロイヤルティーフリーにはならないと思うので、対応は難しいと思う
Opera
WebMをサポート。
ロイヤルティーフリーは重要。
WebMはとても良い。
今後は、Videoコーデックが重要になると思う。
Microsoft
H.264をサポート。
WebMはユーザーが望むなら。
H.264は汎用性が高いからサポート。
WebMはどうやってエンコードするのか?
Google
WebMをサポート。
WebMを積極的にすすめる。

Q.ブラウザベンダーとして、HTML5の仕様に関わってきたのか?関わっていくのか?

Mozilla
はじめから関わっている。
仕様を書いている人が、コードを書いている。
Opera
周辺技術などについては、ハードウェアベンダーも重要。
Microsoft
W3CにMS社員が関わっている。
テスティングにタスクフォースとして参加。
HTML5の策定に積極的に関わってる。
Google
既存の仕様であれば、改善点をフィードバック
新しい仕様については、新しい仕様を提案してから、Chromeに実装。
W3Cの主要メンバーにGoogle社員が多いので、多く関わっている。

個人的に気になった部分

HTML5 ブラウザ対応表

開発者ツール

OperaのDragonflyや、Internet Explorerの(F12で起動する)開発者ツール、FirefoxのFirebug、Chromeのデベロッパーツール。
各ブラウザに搭載されている(拡張で搭載出来る)開発者ツールは、個人的には、FirefoxのFirebugが使いやすい。

Internet Explorer

パネルディスカッションでも感じることが出来たが、Mircosoft社はとても保守的。
「IEは社会インフラになっている」という発言についてからも見て取れた。
Mircosoft社としても、IE6などについては、バージョンアップを推奨しているようだが、社内システムなどがIE6でないと動作しないなどの理由によりバージョンアップが進まないのが現状のよう。

ブラウザ戦争

今回のパネルディスカッションを見て、各ベンダーが、連携しているのが分かった。
昔のブラウザ戦争では、他のブラウザを蹴落とすことばかり考えていた各社が、今は自社製品をより良くすることに、重点を置いている。
ただ、差別化を図る必要はあるため、ベンチマークテストの結果を出して自社ブラウザがNo.1だと発表を行なったり、他ブラウザとの比較を行なうことはあるよう。

まとめ

初のブラウザカンファレンス。
HTML5についてのYahoo! JAPAN、各ブラウザベンダーの考えを聞くことができ
これからはHTML5の時代だということを、改めて感じることが出来ました。

次回は、今回のカンファレンスには参加していないApple社に、是非とも参加して頂きたいですね。
そして、次回も是非参加したいと思います。

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